医療情報・システム基盤整備体制充実加算に関する掲示
- ◆当院は、オンライン資格確認を行う体制を整備しております。
- ◆薬剤情報、特定健診情報・その他必要な情報を取得・活用して診療を行います。
正確な情報を取得・活用するため、マイナ保険証によるオンライン資格確認等の利用にご協力をお願いいたします。
【重要※更新】風邪や下痢、味覚・嗅覚異常がある方は事前にご連絡ください
患者様同士の感染の可能性を減らすため、以下の症状がある方は、院内に入る前に必ずお電話(0555-30-0133 *スマートフォンの方は電話番号をタップすると電話をかけられます)いただくようお願いいたします。
- ■風邪の症状
- (のどが痛い、発熱、咳、鼻水、だるい、関節痛など)
- ■下痢の症状
- ■味覚・嗅覚異常の症状
日本医師会より「みんなで安心マーク」が発行されました
日本医師会より、感染防止対策を徹底している医療機関に対し、『新型コロナウイルス感染症等感染防止対策実施医療機関 みんなで安心マーク』が発行されることになりました。以下のリンクから当院へ発行されたマークの詳細(PDF 約328KB)をご確認いただけます。
レントゲン装置が新しくなりました
レントゲン撮影装置を最新のDR(デジタルラジオグラフィー)に更新し、2017年11月より稼働しております。
より低線量、低被ばく量で高画質な画像を即時に提供することが可能になりました。
CTスキャンが新しくなりました
平成28年9月30日より新しいCTスキャン装置が稼働しております。
新しいCT装置を導入することにより、より低線量、短時間にて詳しく撮影することが可能となりました。
また、最新の画像処理技術により詳しく解析をすることができるようになり、頭を打った時の頭蓋骨の3D画像の作成、認知症やうつ病の際に委縮するといわれる海馬の容積の確認などが可能となりました。
3月28日(木)夜 テレビ東京にて院長が紹介されました
テレビ東京にて毎週木曜夜(BSジャパンでは毎週土曜夜)に放送されている『Letters 〜感謝の手紙〜』。健康を願う人々と医師が、力を合わせて病気に立ち向かい奮闘する様子を、患者さんから医師への手紙を通して紹介するスポット番組です。
3月28日(木)夜10時48分から(BSジャパンでは3月30日(土)夜8時54分から放送予定)の放送分にて、当院院長が紹介されました。
以下の公式サイトより、過去に放送された動画をご覧いただけます。
『Letters 〜感謝の手紙〜』
http://www.tv-tokyo.co.jp/letters/archive/201303.html
⑥子供の片頭痛もあります
子供にも、大人と同じように緊張型頭痛と片頭痛があります。怖い頭痛もありますが概して子供の頭痛はあまり心配のないことが多いです。気をつけなくてはいけないのは、髄膜炎と頭部打撲です。髄膜炎は熱があって頭が痛く、首が前に曲がらなくなったら(首を前にまげて下あごを胸につけることができない状態、項部硬直といいます)要注意です。
また、感冒などのウイルス性疾患や、副鼻腔炎(ちくのう)が多いです。頭部外傷や髄膜炎、脳腫瘍などの脳内に何か病気がある可能性は大人の頭痛よりも低いと言われています。大人もそうですが、いつもと違う頭痛は医療機関を受診されたほうがよいと考えます。
子供にも片頭痛はあります。大人の片頭痛との違いは、持続時間が短いことや、両側性に起こることがあることです。子供の片頭痛は、頭痛がなくても周期的に吐いたり(周期性嘔吐症)、腹痛(腹部片頭痛)、めまい(小児両性発作性めまい)を起こす場合も、片頭痛の仲間に入れられています。
子供のことではないのですが、大人でも「頭痛のない片頭痛」という病態があります。6月号のこのコラムで片頭痛には前兆のある方がいることを説明しましたが、目の前がチカチカしたりギザギザした歯車のようなものが見えた後に(閃輝暗点)頭痛が起こるのが、前兆のある片頭痛といいます。この前兆が出るのみで頭痛がない方がいます。脳梗塞の前兆のこともありますので注意が必要です。最近は慢性的なめまいや耳鳴りも、片頭痛を伴っている場合には、「脳過敏症候群」という病態も提唱されています。
小児の片頭痛の治療は、痛くなった場合はイブプロフェンとアセトアミノフェンという薬が用いられます。(商品名は、有名なのはイブプロフェンがイブ、病院の薬ではブルフェン。アセトアミノフェンがノーシン、病院ではカロナール。市販のバファリンは両方入ってます。)これは普通の鎮痛薬です。トリプタン系の薬剤も12歳以上には用いることができます。
予防のお薬もありますが、誘因が認められることが多いので、薬で抑えることを考えずに、どんな時に痛くなるか「頭痛のタネ」を見つけたほうが効果的と考えています。
⑤片頭痛は予防治療を考えましょう
片頭痛は予防治療を考えましょう
前回までに、動くと痛みが悪化する頭痛は片頭痛で、寝込んでしまうようなひどい痛みになったら特効薬はないこと。普通の痛み止めはひどくなる前に飲まないと効かないこと。薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛(痛みどめの飲みすぎで、かえって頭痛が起こる)を誘発することを説明しました。片頭痛には痛くなったら飲む薬のほかに、発作の頻度を減らし症状を軽くすることができる薬が何種類か知られています。今回は片頭痛の痛くなるのを予防する治療について説明します。
薬による予防療法
片頭痛の発作が月に2回以上ある場合に片頭痛が起こらないように薬を飲むことを考えます。それ以下でも、痛くなってから薬を飲んでも効かないで寝込んでしまうほどひどい場合は予防治療を考慮します。
予防療法のメリットは、
① 発作の頻度、重症度、持続時間を減らします。
② 頓服の痛みどめの効果をよくします。
③ 動けなくなるような頭痛を減らすことで、日常生活機能が向上します。
薬による予防療法は効果のある人が多く、薬も比較的安価なため、高価なトリプタン製剤をたくさん飲む方は試してもよいと思います。副作用の少ない薬を少量から開始し、効果がない場合は増量し、最低でも1-2か月の時間をかけて効果を判定します。効果の判定には「頭痛ダイアリー」という、頭痛の性状や持続時間、薬の使い方、効果の判定などを記録するメモを用いて行います。
女性で、月経や排卵日前後に片頭痛の発作が起こる方は、その時期だけに限って予防療法を行うと、楽に過ごせる可能性があります。
発作の誘因を避けることは必要です
「頭痛にはタネがある」と昔から言われていますが、頭痛発作の誘因に気が付いていない方が多いです。前述した「頭痛ダイアリー」(ネットで検索すると出てきます)を用いて自分の頭痛がどんな時に起こっているかを確認すると、タネが見えてくることがあります。
誘因に関しては、前々回詳しく述べましたので省略します。
④片頭痛には特効薬があります
片頭痛には特効薬があります。
前回までに頭痛の患者さんの2人に1人は頭の筋肉が痛い緊張型頭痛で、3人に1人は頭の血管が痛い片頭痛であること、緊張型頭痛は動いても痛みは悪化しない頭痛で、片頭痛は動くと痛みが悪化する頭痛ということを説明しました。今回はこの動くと痛みが悪化するために日常生活に対しての支障度が高い片頭痛の治療について説明します。
片頭痛の治療は薬による治療が主体となりますが、薬以外の治療法もあります。薬による治療は痛くなった時の治療と、痛くならないようにする予防療法があります。片頭痛は完全に治すことは難しい病気です。しかし適切な治療で発作の頻度を減らしたり症状を軽くすることができます。
今回は薬による治療の中で、痛くなった時(片頭痛発作時)の治療について述べます。発作時の治療の目的は速やかに頭痛を消失させることです。軽度から中等度の頭痛には一般的な鎮痛薬(普通の痛み止め)を用います。これが効かなかったり重度の頭痛となり寝込んでしまう場合には、トリプタン系の薬剤という片頭痛の特効薬があります。薬をうまく使うと寝込むような頭痛をなくすことができるのですが、片頭痛発作時の治療のポイントはタイミングをはずさないことです。片頭痛では普通の鎮痛薬は早めに(前回お話しした予兆期または前兆の初期までに)飲まないと効果がないことが多いです。「頭痛くらいで薬を飲むと体に悪い!」と思っていて、我慢している方がおられますが、月に数回であれば、薬を飲んで楽になるのであれば薬を飲むことは悪いことではないと思います。薬を飲んでも効かなかったり、量が増えてくる場合は治療法が間違っていると考え、専門医の受診をお勧めします。
片頭痛の特効薬といわれるトリプタンも、飲むタイミングが大切です。「じっとしていて痛みを感じる」、または、「頭をゆすって痛みを感じる」ちょっと手前くらいの時期までに飲まないと効果が十分得られないといわれています。早く飲みすぎても同様です。
片頭痛の患者さんは早い人では小学生から病んでいる人もおり、長い付き合いをしていて、自分なりの「治療のこつ」を知っている方が多いです。月に数回、薬を飲むと仕事や学校を休むことなく暮らせる方は今の治療でよいと思います。稀ですが、タイミングを逃すと頭痛がひどくなってしまうので早めに薬を飲む癖がついてしまい毎日のように頭痛薬を飲んでいらっしゃる方がいます。薬物乱用頭痛といい薬を飲むことで頭痛が起こりやすくなっている病態で片頭痛の患者さんに多いと言われています。月に15日以上、頭痛薬を飲んでいる方は薬物乱用頭痛の可能性があるので頭痛の専門医の診察を受けることをお勧めします。
普段の頭痛は、頭を締めつけられるような、緊張型頭痛の痛みで、「動いていると忘れてしまうような頭痛」ですが、年に数回、動けなくなるようなひどい頭痛発作をきたす方は、意外に多いです。このような方は緊張型頭痛と片頭痛を両方持っている方と考えられます。日常生活で負担が重なったために普段の頭痛と違う「吐いて寝込むような」ひどい頭痛になってしまったという印象です。体が悲鳴を上げていると思って、体を休めるサインと思ったほうがよいかもしれません。年に数回ですが、頭痛で寝込んでしまう方はトリプタン系の薬剤をうまく使うと寝込まないで済むかもしれません。
③両側が痛くても片頭痛?
両側が痛くても片頭痛?
前回は頭痛の2人に1人は肩こりならぬ「あたまこり」の状態で、体が悲鳴を上げている状態で起こりやすいことをご説明しました。今回は「頭痛の王様」ともいえる片頭痛について説明します。頭の片側半分が痛いから片頭痛と思っている方は多いと思いますが、前回説明したように「頭の血管」が痛い頭痛のことを片頭痛といいます。血管が痛いのですから、頭の両側が痛い片頭痛というのもあります。頭痛で医療機関を受診する患者さんの3人に1人はこのタイプです。実際には成人の8%が片頭痛もちというデーターもあります。ほとんどの方が医療機関に相談せずに市販の鎮痛薬等で(自己流で)治療をしているといわれています。女性に多く男性の4倍です。「偏頭痛」と書く場合もありますが、医学用語では「片頭痛」が正式の用語とされています。
片頭痛の特徴をまとめますと
①
頭の片側に起こることが多く、こめかみが痛くなることが多いですが、頭の後ろが痛いものもあります。
②
ズキンズキンと脈をうつような激しい痛みで、ひどくなると持続的な痛みになることもあります。
③
音や光が気になるという症状を伴うことがあります。(ちょっとした音がガンガン耳に響いたり、光が妙にまぶしく感じたりします)
④
頭痛の前兆として「ギザギザした」光が見えたり視野の半分が見えにくくなることがあります。(前兆)
⑤
動くと痛みが悪化して、動けなくなったり寝込んでしまい、仕事や学校を休まなくてはならないような強い痛みの頭痛です。
⑥
吐き気がひどいことが多く、実際に吐いたり、頭痛とともに手足がしびれたり、頭痛以外の症状を伴うことがあります。
緊張型頭痛(先月のこのコラムで説明した頭痛)との違いは、動くと痛みが悪化するので、動けなくなるようなひどい頭痛であることと、吐き気だけでなく実際に吐くことが多いことです。
片頭痛には頭痛信号があります!
片頭痛には前ぶれ(予兆や前兆)があることが知られています。
予兆
片頭痛患者の50%程度に、何らかの予兆がみられ、明らかな片頭痛発作が起こる24時間くらい前から徐々に起こってきます。これは片頭痛の前に起る体調の変化で、予兆は頭痛のあらわれる信号、いわゆる「頭痛信号」です。
生あくび、落ち着きのなさ、気分高揚感、イライラ、空腹感、甘いものが食べたくなる、体のむくみなどが片頭痛の予兆です。これらの症状は、はっきりしなかたり、出たりで出なかったりするため、患者さんも気が付いていない場合も多いです。
前兆
片頭痛には「前兆を伴う片頭痛」があり、片頭痛の患者さんの5から10人に1人が前兆を伴うと言われています。前兆のうち最も多いのが、「閃輝暗点」といわれるものです。これは、たとえば新聞を見ていると、視界にチカチカした光が現れ、これが拡大していくにつれ、元のところは見えにくくなります。前兆は、頭痛発現前の60分以内に起こることが多く、普通20~30分続きます。前兆のときには頭痛がありませんが、前兆が終わると激しい頭痛に襲われます。前兆のみで頭痛を伴わない「頭痛のない片頭痛」という病態もあります。
片頭痛発作にはタネがあります!
頭痛にはタネがある!と前回説明しましたが、緊張型頭痛と同じように片頭痛でもタネ(誘因)があることが知られています。ストレス、ホルモン、食物などが引き金になって片頭痛が起こります。ストレスは、片頭痛の有力な誘因ですが、ストレスがかかっている最中は血管が緊張しているためか、頭痛が起りません。ストレスから開放され、「ほっとした時」に血管も緩み、片頭痛が起こることがあります。緊張からの解放が頭痛の発作の誘因になるのです。楽しい週末になると片頭痛が起り、楽しみにしていたことがフイになる方がいます。これを「週末頭痛」と呼びますが、思い当たる方は少なくないと思います。
また、女性ホルモンの変化は片頭痛の引き金となります。(生理や排卵日の前後はホルモンが急激に変化するために片頭痛が起りやすくなります) また、妊娠中はホルモンが安定するために片頭痛は起りにくくなります。
飲食物ではチョコレート、ワイン、チーズ、柑橘類、ナッツなどが関係するといわれています。しかし酒類を除くと片頭痛と関係する人はそれほど多いものではありません。
血管を広げる薬(狭心症の薬など)は片頭痛を誘発します。
空腹は片頭痛の原因のひとつです。
人ごみや騒音、まぶしい光など物理的刺激や悪い環境も片頭痛を誘発します。
「不眠」も「寝すぎ」も片頭痛のもとですから、規則正しい生活を心がけましょう。